マンホール物語
山形県山形市
デザインマンホール
ぶらりマンホール、本町商店街の付近で撮影
本町、羽州街道の商店街付近でデザインマンホールをiPhone3gsで撮影。
付近に色付きはなくこのタイプしか見つけられませんでした。
第一印象は、丸いテーブルにレースで編んだテーブルクロス、清楚で可憐なイメージが伝わってきます。
中心には紅花(ベニバナ)、その周りにはナナカマド、更にその外側には真横からの紅花を配置しています。
そして上部の円には山形市の市章が入っています。
どうして、この植物が使われているんでしょう? レイアウトにも特徴があり、中心から外側に向かって放射状になっています。
物語のありそうなレイアウトです。
市の代表になっていた
山形市の花:紅花、市の木:ナナカマド
一般公募を行い最も支持の多かったものを昭和49年7月1日に制定しています。
デザインマンホールを見直すと中央に紅花を配置しています。
紅花はこの地域のとっても大切な収入源に繋がっていたので、ここで暮らす人々には大変な価値であり、大切にしていたのでしょう。
なんと!ジブリ映画にも紅花が登場しています「おもひでぽろぽろ」です。
紅花栽培が最も盛んな高瀬地区を舞台にしたアニメ映画です。
江戸時代から生育されていた紅花
紅花は、江戸時代に肥沃な土地で水はけのよい最上川流域が生育に適していました。
しかも朝霧が立ちやすい地形は紅花を摘むには最適でした。
山形県内は紅花の生産地として成長していましたが、最上川流域が特に紅花の一大生産地でした。
7月になると約1万2千本のベニバナが咲き誇り、山の麓が黄橙色で染まってきます。
30戸あまりの農家が主に染料用として紅花を栽培し、ベニバナ染や切り花に多く用いられています。
山形県内の河北町には紅花資料館もあります。
紅花を囲むようにナナカマドの花と葉が配置
春白い花を集散状につけ、夏には赤い実をつける、オールシーズン楽しめる珍しい木で、市内では様々なところで見ることができます。
ナナカマド?変わった名前です、7回竃(かまど)に入れても燃えにくいと言われています(諸説色々とあります)、市内の防火対策にもなっているかもしれないですね。
ナナカマドは成長が早く,実がきれいなことなどから代表的な公園・街路樹としても植栽されています。
デザインマンホールをもう一度見直してみると、紅花畑から魚眼レンズで撮影したようなイメージです。
紅花を摘んでいる畑から、ナナカマドの景色が見えているように思えます。