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山口県小野田市の

デザインマンホール徳利窯

ぶらりマンホール、小野田市で撮影

 

撮影場所:JR南小野田駅付近
今回のマンホールの画像は山口県に住む、古い友人が撮影してくれました。

 

この画像から3つの何だろうが見えてきます
何だろう1:真ん中に描かれたレンガ風の何かの建物?入り口みたいなのがある。
何だろう2:花はなんだ?
何だろう3:空にあるのは、雲、煙?

 

何だろう1は:重要文化財の建築でした!
建築物の名前は、「徳利窯」と判明!
徳利窯と言っても、徳利をつくる窯では無いようです。


簡単に言えば、セメントを作るための設備です。
このような「徳利窯」は日本では小野田市にしか残っていません。

 

レンガ製で高さが17.8m。
徳利に似ていることから「徳利窯」と呼ばれてます。
しかも重要文化財です!。

 

当時のセメントの工程です。
徳利窯に原料(石灰・泥土混合)、燃料装填する。
(鉄製の平らな火床の上に、松の枯れ枝を敷いて、その上に石炭、さらに原料を積む・・を12~13段ほど積み上げる。)


↓ 点火
↓ 焼成(平均7昼夜かかる。)
↓ 焼塊を取りだし、選別。
↓ 焼塊粉砕(当初は1時間当たり250kg。そのうち500kgを粉砕できるようになった。)

粉砕されたセメントをふるい分けする。精粉はセメント風化倉へ。他は再び、粉砕する。

精粉は風化させる。(方法は工夫されながら床上に1m位積み、時々打ち返すのが効率が良いと分かる。)
↓ 風化完了

樽詰めし出荷。


この徳利窯では7昼夜でクリンカ(セメントの半製品)を10t作ることができました!
すごいことだと思います。
しかし現代技術では、1日に3,000tものクリンカを作ることが出来ます。
そんな技術の進化も有り、明治30年代にこの窯は廃止となりました。
何だろう3は、形としては雲のようですが、徳利窯の煙突付近ですので煙なのかな?。

小野田市ってセメントの町で有名なんです。
なぜ何でしょう?
『伝えたいふるさとの100話』によると、創業者の笠井順八は仕事を無くした武士たちのために新しい仕事を探している時に、セメントに目をつけました。
そして、小野田には製陶業にも使う良質な粘土、そして石炭がある事。

また、北九州から石灰を運び込む港、同日に行った浜五挺唐樋のような近世の干拓以来の広い土地もあり、工場を小野田につくったそうです。
こう見てくると、小野田が現在に続く工業地帯になったのも歴史的必然性を感じてしまいそう。
その記念碑として徳利窯が残されてきたのですねぇ。
現在の技術では建物のカラーイメージに合わせてカラーセメントを使い分けることができます。


徳利窯までのご案内です。
【名称】旧小野田セメント製造株式会社竪窯
【所在地】山陽小野田市大字小野田6276番地(若生町)
【アクセス方法】 JR南小野田駅より徒歩7分
0836-83-3331(太平洋セメント)
通年無休9:00~16:00(閉門)
JR小野田線南小野田駅から徒歩5分
山陽小野田市歴史民俗資料館:0836-83-5600
観覧無料


ポイント2は、小野田市の市の花、ツツジです。
2006年に市民の投票によって決められたようです。
候補については市民の心のシンボルとなるような、また山陽小野田市の気候風 土に適し、広く普及するものとして制定委員会の中で選ばれたものです。


■市の木の候補(50 音順)
1 クスノキ:街路樹として県道小野田山陽線などに植え られています。

2 クロガネモチ:街路樹として県道小野田山陽線や市内の山 地,庭園などで多く見られます。

3 ケヤキ:公園樹として江汐公園などに植えられています。

4 シイノキ:市内神社,江汐公園,物見山などに見られます。

5 ヤマモモ:江汐公園,物見山公園,市内の山地に見られます。

 

■市の花の候補(50 音順)
A アジサイ:江汐公園,厚狭川河畔公園に植えられています。
B キク:愛好家も多く,市内の公民館などで菊作り教 室も開催されています。
C コスモス:糸根公園などに植えられています。
D スイセン:若山公園などに植えられています。
E ツツジ:江汐公園など市内の公園に植えられています。

 

ついでに市の木はクロガネモチです。

小野田市の徳利窯を見学した後のおみやげは「せめんだる」です。
その昔、小野田にて出来上がったセメントは、たるに詰められ、小野田港から全国津々浦々に運ばれていました。その「たる」を種に、セメントをあんに見立てたふるさと小野田を象徴するもなかです。
12個入り 1,732円
(1個136円)

 

ご案内

江汐公園(えじおこうえん)はこんな所
春には約5万本のミツバツツジが咲きほこる江汐公園。バラ苑(えん)やあじさい園などもあり、四季折々に花の表情を楽しめます。また、野鳥の楽園としても知られ、その数は90種類にものぼります。ほかにも冒険(ぼうけん)の森、キャンプ場、テニスコートなどもあり、年間を通じてさまざまなイベントも開催されます。

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